ローコスト住宅net

ローコスト住宅の優れた建築手法を紹介します

ローコスト住宅net



TOP >>ローコスト住宅の基礎知識 >>ローコスト住宅とは

ローコスト住宅の基礎知識

ローコスト住宅とは

ローコストと低価格

一般的に安価な住宅のことを「ローコスト住宅」と言われていますが、実際には「低価格住宅」と区別する必要があります。

コストと価格

コストとは、物をつくるために必要な製造原価のことであり、価格とは、そのコストに企業の経費と利益を加えたものを消費者に提示した金額となります。

住宅の価格にも、コストに工事請負業者や販売会社の経費と利益が乗せられています。この仕組みをご理解下さい。

住宅のコスト

住宅を建てる場合、仮設工事や基礎工事から始まり、木工事(大工)、屋根、電気、水道など20種以上にわたる工事の組み合わせですすんで行きます。それら一つ一つの工事業者に支払う工事代金を合計したものが住宅コストとなります。

低価格住宅

低価格住宅 住宅の価格に対して、企業は少しでも多くの利益を上げる為に、コストと経費を合理化することを常に考えています。ある一定の品質を保ちながらギリギリのところまで減らす工夫をしているのです。例えば建材を大量発注する代わりに仕入値を抑えることや、施工方法を合理化して現場監督が現場に足を運ぶ頻度を減らすなどが一般的に行われてきました。

しかし、住宅という小さな建築物をつくるのには合理化の限界もあるでしょう。そうなれば必然的にコストの方も圧縮せざるを得ません。こうして工事業者への発注金額も抑えられてゆくのです。

このような工夫によってでも、目標の価格に届かない場合には、「営業努力=値引き」といった最終的な手段により住宅の価格は決められて行きます。

低価格である理由は、薄利多売でない限り、コストの部分になるべく費用を掛けない工夫がなされているということでしょう。


住宅の品質

一方、品質という観点からはどうでしょうか。工場での厳格な管理下で、大量に生産される工業製品の場合は一定の品質が保証されるのですが、一つ一つ異なる住宅の施工現場では、その品質を確保するのはなかなか難しいのが現状です。また、つくるのは一人一人の人間(職人)であるため、技能にばらつきも生まれます。さらに20種以上の業者が関わるように、生産方式も非常に複雑であるため、品質確保のためには別に人的コストがかかるのです。この人的コストは、現場管理コストと言い換えることが出来ます。

最もローコストな住宅

最もローコスト住宅とは、建て売り住宅を手掛けるハウスビルダーと呼ばれる業者がつくる木造住宅でしょう。ほぼ同じ規格の建物を大量につくり出すため、建材をはじめ、工法や業者組織において合理化が進み、コストダウンに成功している代表的な分野です。

一次取得者が住宅ローンを組んで購入できるギリギリの価格帯を土地の値段とセットでつくりだしていますが、価格の多くを占める土地の値段を抑えるために、土地の広さを制限し、そこに法律上一杯の建物面積を確保する、といった方法をとっています。また、建築コストにおいても坪単価30万円台に低く抑え、短期間の内につくりあげているのが現状です。そして、企業利益や経費を加えて価格を決定しているのです。

低価格住宅の問題点

では、短期間に低コストでつくりあげる住宅は、品質の観点からはどうなのでしょうか。このような住宅建設現場では、一般的に工事監督が10件以上の現場を受け持っています。1日2件以上廻ったとしても、週に1度しか現場をみることが出来ません。

一方、工事を請け負う業者も、発注金額を抑えられるのでなるべく多くの現場をこなさなければなりません。コストを減らして行くと、このような弊害が出ているのをよく耳にします。また、さらに短期間でつくりあげてしまうので、隠れた部分の不具合にまで目が行き届かないのが現状です。建物の場合は表面をきれいに仕上げてしまうと、隠れた部分の品質は判断しがたいものです。

住宅が個人個人の生活を反映する空間であるとすれば、変更がほとんど不可能で、仕様のバリエーションがない住宅は、空間の質にも疑問が残ると言えるでしょう。

このことは低価格を売りにしているハウスメーカーの場合もほぼ同じです。

コスト・品質・価格

以上のことから、ある一定レベルの品質を保ちながらもコストを抑えて、適度な価格となっている住宅が望ましい事が分かってきました。

では、これらをバランス良くする方法はあるのでしょうか。

現状では価格は目に見える形で提示されますが、品質をどのように理解し確認するかは専門の技能や知識が必要になります。また、コストについては企業秘密の場合がほとんどで、こちらも確認することが難しいと言えます。


お問い合わせはこちら